著者
白久 レイエス樹 ロボット製作委員会
出版者
日本高専学会
雑誌
高等専門学校の教育と研究 : 日本高専学会誌 (ISSN:1343456X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.29-32, 2009-07-30

全国各地にある高等専門学校が,毎年技術を競い合う高専ロボコンは,今年で22回目の開催となる.同大会で,沖縄高専が昨年開校5年目にして,全国大会で初優勝を成し遂げた.本文では,第1章で,高専ロボコンについて簡単に紹介し,第2章からは第4章までは,昨年度に優勝した同校の実態についてまとめた.第5章で,九州・沖縄地区大会,全国大会の結果を報告した.
著者
五十嵐 讓介
出版者
日本高専学会
雑誌
高等専門学校の教育と研究 : 日本高専学会誌 (ISSN:1343456X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.22-25, 2006-11-20

今日は、平成18年10月x日、秋晴れの澄み渡った日です。これから木更津駅に、鶴岡高専制御情報工学科のA先生を出迎えに行きます。実は、A先生は明日から開かれる木更津高専主催の光脳機能計測研究集会に出席のため木更津に来られるのです。ついては折角初めて木更津に行くので、前日どなたか木更津を案内して頂ければ有難いとの申し出があったので、私が案内役を買って出た次第です。(という設定で、これからA先生と一緒に皆様を、I日コース・番外編木更津案内にお連れしたいという趣向です。)
著者
富山 弘幸
出版者
日本高専学会
雑誌
高等専門学校の教育と研究 : 日本高専学会誌 (ISSN:1343456X)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.45-48, 1996-04-30

最近高専は「センター試験」なしで大学に入学できることから,大学編入者が増加している.私が大学に編入した理由は1.教員免許を取得すること,2.大学院に進学し,学際領域を広げること,3.高専生であることに不満があったことである.ここでいう「不満」とは世間が「高専=専門学校」とみなしていることである.大学編入学を希望する学生に対し高専は1.進学コースを設置すること,2.編入希望者に対して編入学した学生から情報提供の機会を作ることを要望する.2について筆者は,母校の航空高専機械工学科ニュースに「長岡通信」を掲載していた.
著者
下野 晃
出版者
日本高専学会
雑誌
高等専門学校の教育と研究 : 日本高専学会誌 (ISSN:1343456X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.23-27, 2006-05-20

The team was centered around the swimming members of our school and they achieved two successive victories for the National High School Water Boys Championship. Because of original performances and high symmetry, victory was possible. It began 4 years ago when a swim team member announced the performance of "Water Boys" at the college festival. The performance of that year was only an imitation of the movie of "Water Boys". From the following year, students created original performances based on their own ability. When considering the performance, the student thought the most important thing was to entertain the spectators. In this paper, I' ll report the practice method of "Water Boys" to our school, the performance style, and the situation at the time of the National High School Water Boys Championship and college festival.
著者
矢野 正孝
出版者
日本高専学会
雑誌
高等専門学校の教育と研究 : 日本高専学会誌 (ISSN:1343456X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.37-42, 2001-04-20

狭い島国である日本において,国際化が叫ばれて久しい.全国の高専に平成H年5月現在で539名の外国人留学生か在籍している.日本人学生の国際化も視野に入れながら,高専改革の一つの柱として数は少ないもののこれら外国人留学生の存在は見逃すことはできない.外国人留学生に関する情報交換の機会が少ない高専において発生する様々な問題に対処するために,できれば公にしたくないようなネガティブな情報も今後は開示する必要があろう.本稿では,外国人留学生の問題をマイノリティな問題としてでなく,日本人学生も含めた厚生補導の問題として捉え,留学生の失踪事件の話も交えながら,北九州高専における外国人留学生の受入れの現状と課題を報告する.
著者
赤塚 伊三武
出版者
日本高専学会
雑誌
高等専門学校の教育と研究 : 日本高専学会誌 (ISSN:1343456X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.7-10, 2002-04-20
被引用文献数
1

まず新聞や雑誌から選んだ日本語の悪文を学生に分析させて構造と文法規約とが壊れている個所を抽出する実習を課し,感想文系の文章に潜む論理破綻の危険性に気づかせる.つぎに,筆者が翻訳して出版した,科学系院生向けの文章執筆訓練用の実習式教科書を使って科学論文における誤りを見つける練習を行なわせて科学論文の必要条件を会得させる.さらに,工学系国際誌の原著論文を材料として,論理性に注意する和訳の実習を課する.最後の段階として短い和文論文を用いて英訳訓練をも行なうことによって,理系大学の学部卒業生よりは高い総合的な科学・技術系の英語能力が身に付くのである.以上の訓練に加えて,時間が許し,かつ教員に能力があれば発音訓練も行なわせる.
著者
萩原 保一
出版者
日本高専学会
雑誌
高等専門学校の教育と研究 : 日本高専学会誌 (ISSN:1343456X)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.2-7, 1998-04-30

青少年犯罪が議論されはじめて久しいが,また新たな事件が続発している.毎日のようにマスコミの話題になり対策が提案される.これらの現象は近代社会が生み出す現代病であり,対症療法では解決できるとは思えない.マスコミは事件を個別に取り上げるが,子どもは全体として変化し,対応を難しくしている.長い人間の歴史の中では「育児」と「教育」の哲学は結構確立できている.この哲学を放棄し,合理性のみを求め,競争の社会を突っ走る.気がついたら手の着けようがなくなっている.考えてみれば教育については諸外国の方がはるかに先輩で,我々が今悩んでいる問題の多くは解決済みなのかも知れない.いろいろな事件を横目で見ながら,学生の変化や高専の抱える問題について触れてみた.